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【ハロゲンのまとめ】
皆さんこんにちは!化学の勉強は進んでいるでしょうか?有機から勉強する人、無機から勉強する人といますが、今回は無機のハロゲン元素にポイントを絞っていきます。
●ハロゲンとは?
ハロゲンは17族元素の総称で、主に受験で問われるハロゲンはフッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I) の4つです。それらの共通の特徴として、単体が二原子分子 (Cl2など) として存在すること、強い毒性と色を持つということ、酸化力が大きいということ、この3点が取り上げられます。特に3つ目の酸化力の強さなどは理論分野との融合問題として出題されやすいです。酸化力は周期表で上にある、電気陰性度の大きな物質ほど強くなるということもおさえておきましょう。
●フッ素の特徴
フッ素は強すぎる酸化力ゆえに単体で存在することは稀で、そのために受験ではフッ化物として問われることのほうが多いです。なかでもフッ化水素(HF)の水溶液であるフッ化水素酸はガラスの成分、二酸化ケイ素を溶かすことで有名で、保存はポリエチレン容器などが用いられます。二酸化ケイ素との反応式とともに確認しておきましょう。
●塩素の特徴
塩素は単体が黄緑色の気体として存在する物質です。受験においても出題されることの多い物質ですが、特に単体の塩素と塩酸の製法は頻繫に出題されます。塩素の製法である、酸化マンガンと濃塩酸を混ぜる方法と、高度さらし粉と希塩酸を混ぜる方法の2つを確認するのに加えて、単体塩素についてはその捕集方法もおさえておきましょう。また、塩酸は塩化ナトリウムと濃硫酸の混合で作られます。
●臭素の特徴
臭素は常温常圧で液体として存在する、単体としては稀な物質です。赤褐色という色とともに覚えておきましょう。
●ヨウ素の特徴
ヨウ素の単体は常温常圧で黒紫色(こくししょく)の固体で、ヨウ素デンプン反応で有名な物質です。ヨウ素デンプン反応は、デンプン水溶液にヨウ素の液体(ヨウ化カリウム水溶液など)を加えると、本来の褐色が青紫色になる反応です。そのため、デンプンを検知する目的で使用されます。
●酸の強さ
ハロゲンの化合物の特徴として、塩酸に代表される酸の強さが挙げられます。塩酸は強酸、臭化水溶液とヨウ化水溶液も強酸です。しかし、フッ化水素酸のみ弱酸なので注意してください。
いかがでしたでしょうか?ハロゲンは特徴が明確で、無機を勉強するにあたって入門には最適な分野です。その一方出題頻度も高いので、無機をすでに勉強した人もまだやっていない人も、ぜひ勉強してみてください!
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